『迎え火なの?送り火かな?』

2016年作『迎え火なの?送り火かな?』です。
第66回日本板画院展に出品した作品です。

京都の大文字送り火を思わせるような火が、山の中腹で燃えています。

その光に引き寄せられるように、小さな鳥虫たちが何匹も飛んでいます。

まるで魂や精霊のようにも見えます。

その様子を、大きな目をした鳥虫が見つめています。

空を見上げているようにも、火を見つめているようにも見える不思議な表情です。

タイトルは『迎え火なの?送り火かな?』。

迎える火なのか、送る火なのか。

制作当時、父は90歳を目前にしていました。

毎年お盆になると焚かれる迎え火や送り火を、
どんな思いで見ていたのでしょうか。

この作品を見ていると、
そんなことを考えさせられます。

この記事を書いた人

羽田智憲