2011年作『陽の出までに』です。
この年の秋、安曇野市穂高の碌山館に隣接する研成ホールで
大規模な個展を開催することになり、父にとっては多作の一年でした。
また、この年は東日本大震災が起きた年でもありました。
そのためか、この頃の作品には、不安や困難の先にある
希望や再生を感じさせるものが多いように思います。
『陽の出までに』もその一つです。
切り立った崖の間を、一匹の鳥虫が細い道を登っていきます。
その先には、まさに昇ろうとする太陽の光が見えています。
険しい道のりであっても、夜明けは必ず来る。
そんな前向きなメッセージを感じさせる作品です。
