1996年作『廃屋I』です。
1993年に鳥虫キャラクターが登場する以前、智千代は
主に風景を題材に木版画を制作していました。
そのため、大町や安曇野各地を訪れ、
写真を撮ったりスケッチをしたりしていました。
白馬村や旧美麻村(現・大町市)などで見つけた気になる廃屋を観察し、
1980年代後半から『廃屋』シリーズとしていくつかの作品を制作しています。
鳥虫が登場した後もしばらくこのシリーズは続けられ、本作もその一つです。
現在は『廃屋I』から『廃屋Ⅷ』まで番号を付けていますが、
これは後年画集を制作する際に整理のため付けたもので、
制作年代順ではないようです。

▼廃屋シリーズへの羽田智千代の思いをこちらより合わせてご覧ください