2003年、東京・原宿の「KSギャラリー原宿」での個展の際に取材していただき、
東京消防庁が発行していた機関誌『東京消防』平成18年8月号に、
見開き2ページで掲載していただきました。
作品6点と個展会場での父の写真を掲載していただいています。
実はこの取材は、齋藤清さんからご紹介いただいたご縁によるものでした。
同じ号には齋藤さんご自身もアトリエで取材を受けた記事が
掲載されております。
記事では「めんめ」が誕生した経緯についても紹介されていました。

『崩落跡景譜』『爺ヶ岳讃歌』を紹介していただきました。
羽田智千代さんの世界『東京消防』美術館 瀬川智貴
一見、童話の1場面を見るような、ユーモラスでペーソスあふれる白黒の世界。
作者の羽田さんは、北アルプスの麓、信濃大町で教職をしながら、
地元の豊かな自然を木版画にされてきた版画家です。
そんな氏が10年以上前のある日、伸び放題になっていた
自宅のイチイの生け垣の刈り込みをした時のこと。
切り落とされた太い枝を見て、何かを訴えているような物悲しさに襲われ、
その思いを1枚の作品(「鎮魂歌1」)にしました。
それを見て「めんめ、めんめ」と、切り口の年輪を指差し、
言った当時、2歳の孫娘の純粋な感性に感心すると共に、
これは重大なことを教えていると彼は気づいたのだそう。
こうして、その年輪の目が発展し、鳥人間が誕生したのです。
この愛らしきキャラクターが登場することにより、
氏の心に溜っていた種々の社会問題や環境問題への思いを、
豊かな表情の目で訴え、語ってくれるようになりました。
私にはこの鳥人間が羽田氏の分身であるとともに、
何処かあの北アルプスの山から降りてきて、
この人間界を憂える神の姿のようにも思えてなりません
