2005年作『翔べたね!』です。
山国の風景の中、親子の鳥虫が飛び立つ鳥を見ているという作品。
鳥虫はほとんど人の扱いのような感じですね。
あなたたちだって飛べるんでしょ?ってなんだか言いたくなります。
注目したいのは、タイトルの選び方です。
ただ空を移動したことを示す「飛べた」ではなく、
遥か高みへ、あるいは未来へと大きく羽ばたくことを意味する
「翔べたね」という漢字。
この一文字に、智千代の温かな眼差しと
生きとし生けるものへの深い慈しみが込められているように感じます。
彼らにとって、それは単なる移動ではなく、
魂が解放されるような、祝福すべき瞬間だったのかもしれません。
