2004年作『よっといで』という作品です。第54回日本板画院展出品作です。
折れた電柱や傾いた家のようなモチーフが描かれており、
災害の後の風景を思わせる作品です。
一方で、大きな鳥虫が小さな鳥虫たちを見守るようにも見え、
どこか温かさも感じられます。
父は当時、地震などの災害に心を痛めていたようで、
困難な状況の中でも前向きに生きていく人々の
姿を重ねていたのかもしれません。
また、小学校教育やみずえ会の活動を通して
多くの子どもたちと関わってきた父には、
子どもたちの創造性や生命力を大切にしたいという
思いもあったように思います。
この作品からは、困難に負けず未来へ歩んでいこうとする
静かな励ましが感じられます。
なお、この作品は「ハンガニメーション」として映像化した作品でもあります。
後日、動画もご覧いただけるようにする予定です。
