私(智憲)の友人から葬儀時にいただいたハガキの言葉の抜粋です。
お父様に最後にお会いしたのが
2018年7月豊科の美術館での「羽田智千代展」でした。
当時の日記を手繰ると
「エネルギーがすごいですね。版画は彫るのに体力がいるでしょう」
と尋ねると、お父様が
「刷る方が断然力入ります。漆黒の画面にするには
何度もローラーでインクをつけないとならないのです」
とおっしゃった・・・とありました。
お姿が目に浮かびます。

この言葉を読み、父が長年続けてきた版画制作の大変さを改めて思いました。
木版を彫る作業ももちろん大変ですが、父の場合、
あの深い黒を出すために何度もインクを重ね、
バレンで刷る作業を繰り返していました。
高齢になってからも続けていたことを思うと、
その体力と情熱には驚かされます。
私も時には手伝ったが、
もっともっと手助けしてあげればよかったと今更ながらに思います。