2001年作『おそうじしますか?』
第51回板画院展出品作です。
歯車やメーターのようなもの、機械とも生き物ともつかない不思議な形態が画面いっぱいに広がっています。見る人によってさまざまなものに見える作品かもしれません。
制作エピソード
下絵の段階で私が見かけたとき、この作品は現在とは天地が逆の向きでした。
父は制作の途中で作品を回転させたり、一部を切り取ったりしながら構成を考えることがよくありました。その自由な発想も、羽田智千代らしい制作スタイルだったと思います。
そのため、現在では目のように見える画面上部の丸い形も、もともとは全体を支えるタイヤのような存在だった記憶があります。
また、中央の大きな口は、当時の首相だった麻生太郎氏の口元をスケッチして取り入れていたことを覚えています。
