2020年04月に大町市内のギャラリーで「子どもの絵」展を計画していた。

ちなみに以下は、2020年の「子どもの絵」展のDMに掲載した文章である。
父・羽田智千代の考えをもとに、私(羽田智憲)が文章化し、
父と相談しながらまとめたものである。
子どもの心を尊重することにより、子どもたちが楽しんで、
自由に描いた絵の展覧会をいたします。
子供たちは時に大人の発想などはるかに超えた絵を描きます。
しかし、大人の常識から発せられる何気ない一言で、
絵が嫌いになったり、自分や自分の面白い発想を否定されたと思い、
ありきたりな絵を描くようになってしまうこもまた多いのです。今や先進のIT企業の幹部が、アートスクールに勉強に行く時代なのだそうです。
今までのような合理的思考だけのエリートはもう必要ないとのことです。
論理的な思考はAI (人工知能)がになってしまいます。
素敵なことをイメージできるかとか、個性的な発想、美意識、美的センスが
これからの時代には不可欠なのだそうです。
絵心を大切に育んだ、60有余年の作品たちが
「AI時代に必要な美術とは?」を一考するお役に立てば幸いです。【羽田智千代】
しかし、この展覧会は新型コロナウイルスの流行によって開催できなかった。
父は長年にわたり、子どもたちの自由な絵を大切に保存していた。
ところが中止からしばらく経ったある日、父は悔しさのあまり、
展示する予定だった子どもの絵の一部を自ら処分してしまった。
私は愕然とした。
温厚な父が怒りをあらわにする姿を見たのは、
おそらくあの時が初めてだったと思う。
それほどまでに、この展覧会には父の思いが込められていたのである。