2023年10月に「ばいはるちゃにみとろカフェギャラリー」で開かせていただいた
『羽田智千代 版画展2023』を大糸タイムスで紹介していただいた記事です。
これが生前最後の個展となりました。

遊び心あふれる力作一堂に
大町平・ミトロカフェギャラリー
羽田智千代さん版画展大町市大町九日町の版画家。羽田智千代(はたとしちよ)さん(96)
による「版画展2023」が、平西原の
「ばいはるちゃにみとろカフェギャラリー」で開催されている。「作品の自由さは子どもたちから影響されたもの」と話、
歳を重ねても発想力あふれる力強い作品を生み出す。
木をモチーフとした作品が多く「ハナ咲かぬ樹にも」などには
体力の落ちつつある中”まだまだやっていく”という強い気持ちを込められている。
11月14日まで。羽田さんは1927年大町市生まれで、元々小学校で美術教師として教えた。
1955年に当時大人による美術の会として発足した「大町みずえ会」では、
その後、多くの子どもたちと”絵創り”を楽しんだ。個展の他、日本板画院展などに多数出品し、
2019年には最高賞である文部科学大臣賞を受賞している。
今回は1987年作の風景作品など古い版画から、
比較的新しい作品まで17点を展示している。孫(当時2歳)の一言で誕生したとされる、
鳥のような虫のような不思議なオリジナルキャラクターが登場する、
遊び心あふれる代表作他、風景作品、エッチング、かまぼこの板に彫った
小さな作品まで様々な作風が一堂に見られる。時代時代で全く違う作品を作ってきたといいう羽田さんにとって、
今回は2020年に”最後の個展”との思いで、
長野市のながの東急で開いて以来の、久しぶりの個展となった。「こうして並ぶと自分ではない誰かの作品のように見える」と話している。
営業は午前11時から午後3時まで、水・木曜日は定休。
脳梗塞で倒れてから一年余りが経っていました。
展示準備や作品搬入、会場づくりなどは主に私が行い、
父自身は会期中に一度だけ、この記事の取材に合わせて
会場を訪れることができました。
今振り返ると、この個展を開催できたこと自体が、
多くの方々の支えによって実現した
貴重な時間だったように思います。
